今月は、じゃがいもをテーマに食育活動を行いました。
【じゃがいもはどこからきたの?】
17世紀の初めにインドネシアのジャカルタからやってきました。「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって「ジャガイモ」になったといわれています。
その後、江戸時代に何度もあった飢饉のたびに、飢えをしのぐための作物として広がったようです。現在つくられている男爵、メークインといったジャガイモは、明治時代になってアメリカから入ってきました。
【じゃがいもの種類】
男爵 | ほくほくした肉質で、粉ふきいもやコロッケなどにむきます。
メークインとともに、日本で広くつくられています。 |
メークイン | 煮くずれしにくいので、肉じゃが、シチューなどの煮込み料理、カレーライスにむきます。 |
ホッカイコガネ | 目が浅く(※)、皮がむきやすいいもです。煮崩れしないので、煮物むきです。また、大つぶなので、フライドポテト用にも使われます。 (※)目が浅い:表面のくぼみが少ないことをいいます。 |
キタアカリ | 黄色い肉質でよいかおりがします。火の通りが早く、皮つきのふかしいもや、電子レンジでの調理にむきます。ビタミンCが多いいもです。 |
ベニアカリ | 紅色の皮で白い肉質。でんぷんが多いので粉っぽく、コロッケなどにむきます。すりおろして、お好み焼きにもできます。 |
マチルダ | 小つぶででんぷんが多く、ベークドポテトとして業務用に使われます。えき病にかかりにくいいもです。 |
とうや | 実りが早い早生品種。大つぶで目が浅く、煮崩れしないので煮物やサラダにむきます。 |
そのほか | 「紅丸」や「コナフブキ」など、でんぷんをとるためのジャガイモもあります。片栗粉の原料になります。低い温度で、ノリのようになるので、カマボコやチクワに歯ごたえを出すために使われることもあります。また、病気や害虫に強いもの、貯蔵がきくもの、調理しやすいように目の浅いもの、コロッケ、フライドポテトなどの加工にむくものなど、新しい品種ができています。 |
【じゃがいもの栄養】
太陽の光を浴びて、ジャガイモはでんぷんをたくさん貯えます。このでんぷんは、エネルギーのもとになってくれます。ほかにもビタミンCやカリウムが多いので、新鮮な野菜の少ない冬には、とくに大切な食べ物だったのです。
【今月の活動】では、各園絵本を通して身近に食べているじゃがいもについて関心をもち、じゃがいも堀り体験を通して土の中で育つじゃがいもに触れてみました。今回は、天候に左右され室内で行う園もありましたが、実際に園庭で育ったじゃがいもを手に「おっきいね」「ちいさいのもあったよ」「あながあいてる、むしさんがたべたのかな」と興味をもって触れていました。