今月の食育~トマト~

今月は、トマトをテーマに食育活動を行いました。

品種よりも旬の産地を選ぼう

「トマトに限らず、野菜は旬の時期の、鮮度のよいものに勝るものはありません。出始めから少し経ったころが一番おいしく、出荷時期の終わりごろになると味も落ちてきます。例外はありますが、基本的にトマトの産地は桜前線のように南から北へ移動していきます。時期に応じてその時、旬の産地のものを選ぶようにすれば、間違いないですよ」

火を入れることでもっとおいしくなる

今後トマトの世界はどう変わっていくのでしょうか。「品種ではなく食べ方の話になりますが、トマトの加熱調理がもっと広まれば、もっとトマトを食べてもらえるようになると思います。世界的に見ると、トマトを生で食べるのはむしろ少数派。また火を入れたほうが断然おいしい。これは調理用トマトはもちろん、現在生食用として売られているトマトでも同じです。トマトはサラダだけじゃないですね」

ナスやジャガイモの親戚です

トマトは、ナスやジャガイモと同じナス科ナス属の植物です。トマトの故郷、つまり原産地は南米のアンデス高原とされています。アンデスの野生種トマトは、時期や手段は不明ですが中央アメリカのメキシコに伝わり、そこで食用として人間に栽培されるようになりました。ちなみに「トマト」という呼び名は、メキシコ先住民の言葉、ナワトル語の「トマトゥル」が由来と言われています。トマトゥルの意味は「膨らむ果実」。もともとは食用ホオズキを指す言葉でしたが、形がよく似ていて、同様に料理に使われるトマトも同じ名前で呼ばれるようになったようです。

さて、今月のテーマ【トマト】に子どもたちは、トマトの絵本を通して興味深々の様子。カードを通してトマトの断面をじっくり観察した後は実際に調理された【トマト】を前にとても関心を持って食べる姿がありました。

来月も様々な方法を通して、食に興味をもってもらえるよう活動を行っていきます♪