今月も各園、食育の活動を行いました。
今月の食材は【とうもろこし】でした。

日本語で標準的に用いられている「トウモロコシ」という名称は、トウは中国の王朝名である唐に、モロコシは唐土(もろこし)から伝来した植物のモロコシ(タカキビ)に由来しています。日本に渡来した当時、最も似ている植物がキビであったため、北海道から北関東までの地域では「とうきび」、西日本では「なんばんきび」とも呼ばれています。
『日本方言大辞典』によると、地方により267種もの「トウモロコシ」呼び方があるそうです。面白いですね。
主成分はデンプンですが、ビタミンB1・B2・E、カリウム、食物繊維などがバランスよく含まれています。なかでもとうもろこしの一粒一粒を包んでいる皮は、セルロースという不溶性の食物繊維で、含有量は、さつまいもの4倍といわれており、たっぷり含まれています。
食育活動では、とうもろこしの絵本を読んだ後に、とうもろこしのカードを見せると、
「とうもろこしだ。」
と、元気よく言っていました。
とうもろの皮剥き体験を行いました。皮に包まれいるとうもろこしを初めて見る子どももいるようで、不思議そうに見ていましたが、皮を一枚一枚剥いていく度にワクワクした様子でした。
とうもろこしの先についている穂のひげ部分を撫でるように触ってみたり、皮の裂ける感触が楽しいようで、剥いた皮をさらに細かく割いていたりしていました。
皮を剥き終えて、ツヤツヤと張りの実の粒々が見えると
「わぁー、でてきた!」
と、感嘆の声をあげながら、指先でそっと触れてみたり、上から下にすーっと指を滑らせて粒々の感触を楽しんでいました。
給食でゆでとうもろこしが出てくると、
「むきむきしたとうもろこし?」
と、目を輝かせていました。ガブリとひと口食べると、お口の中でとうもろこしの粒がプチっと弾けるので、ふふっと美味しい笑顔が溢れている子どもたちでした。


